今回の記事は、「執着強めの溺愛BLを読みたい」「一途で重い愛に惹かれるおすすめ作品を知りたい」そんな方に向けてまとめています。
「ここまで想われるの…?」と戸惑ってしまうほどの強い愛情や、抑えきれない執着に心を揺さぶられるのが“執着系溺愛BL”の魅力。
これまでに500冊以上のBL作品を読んできた筆者が、甘さだけでは終わらない“重くて深い愛”が描かれた作品を3つ厳選しました。
今回は、暗い過去を持つ登場人物たちが、過去に負った傷や葛藤と向き合いながら関係を築いていく、シリアス要素高めの作品を中心にピックアップしています。
愛の重さだけでなく、その背景にある感情や、登場人物たちの心情の変化、成長にも注目しながら楽しめる内容となっています。
※本記事で紹介する作品はすべて大人向け描写を含みます。苦手な方はご注意ください。
※評価はあくまで筆者の主観に基づいています。
【評価の見方】
溺愛タイプ:攻めの溺愛タイプを筆者の感覚で、一言で表現
重さ:執着やシリアスさの強さ(★で表記)
大人向け度:性描写の多さ・濃さ(★で表記)
★の基準(目安)
★☆☆☆☆:ほぼなし・かなり控えめ
★★☆☆☆:少しある
★★★☆☆:ほどよくある(平均的)
★★★★☆:しっかりある・印象に残る
★★★★★:かなり強い・作品の軸レベル
何でもいいから消えてくれ
【作者】ひなこ 先生
溺愛タイプ:愛し方を知らないまま惹かれていく、独占欲強めの未熟な執着溺愛
重さ:★★★★★
大人向け度:★★★★★
▼ここが魅力!
独りでいることの多い受けと、どこか掴みどころのない先輩の攻め。
最初は軽い興味のようにも見えた関係が、少しずつ特別なものへと変化していく物語です。
攻めは飄々としていて何を考えているのか分からない危うさがあり、受けに対してもどこか自己中心的に接しています。
しかし、その裏には幼少期から健全な愛情を受けられなかったことで生まれた孤独や未熟さが隠されています。
物語が進むにつれて、攻めの過去や内面が少しずつ見えてくることで、ただ危うく不安定なだけではない、人を大切にしたいという想いや孤独も感じられるようになっていきます。
未熟で危うい感情の中に、“誰かを大切にしたい”という想いが少しずつ芽生えていく過程が丁寧に描かれており、重いだけでは終わらない魅力のある作品です。
不安定で歪な感情の中から生まれていく、重くも切実な愛情の変化をじっくり楽しめる作品です。
👉気になる方はぜひチェックしてみてください!
▼こんな人におすすめ
・未熟で危ういキャラクターの執着に惹かれる方
・独占欲強めな重い愛が好きな方
・ただ甘いだけではない、感情の変化をじっくり楽しみたい方
▼作品情報
・単行本あり:4巻まで刊行
羊の皮を着たケモノ
【作者】九號 先生
溺愛タイプ:強く惹かれ合いながらも、傷つけたくない想いともがく執着溺愛
重さ:★★★★★
大人向け度:★★★★★
▼ここが魅力!
過去に深い傷を抱えた受けと攻めが出会い、危うい関係の中で少しずつ惹かれ合っていく物語です。
攻めはある目的を抱えて受けの家族に近づきますが、その出会いをきっかけに二人の関係は大きく変化していきます。
表向きは完璧に見える攻めですが、その裏には複雑な事情を抱えており、物語が進むにつれて、攻めの裏側や本心も少しずつ見えていきます。
受けもまた過去に傷を抱えており、そんな二人だからこそ惹かれ合い、簡単には前に進めないもどかしさが描かれています。
また、本作は恋愛だけでなく、過去のしがらみや現実との向き合い方といった重いテーマも含まれており、二人の関係には常に危うさをはらんでいます。
それでも、ただ執着し合うだけでなく、そこから抜け出そうともがく姿からは、わずかながらでも前に進もうとする強さが感じられます。
甘さだけではない、じわじわと心に入り込んでくるような執着と感情の揺れ動きが印象的で、読めば読むほど引き込まれていく作品です。
👉気になる方はぜひチェックしてみてください!
▼こんな人におすすめ
・傷を抱えたキャラクター同士の関係性が好きな方
・共依存や危うい関係性に惹かれる方
・重くシリアスな物語の中にも、救いや変化を感じたい方
▼作品情報
・単行本あり:3巻まで刊行
メトロ
【作者】本郷地下 先生
溺愛タイプ:危うく絡み合った関係の中で、もがきながら少しずつほどけていく溺愛
重さ:★★★★★
大人向け度:★★★★★
▼ここが魅力!
抑圧された環境で育ち、自由を知らずに生きてきた受けと、過去の出来事によって人生に絶望してしまった攻め。
それぞれに暗い過去を抱えた二人が出会い、歪な関係から少しずつ変化していく物語です。
電車内で始まる関係は決して健全とは言えないものの、そこから受けの世界は大きく広がっていきます。
一方で攻めは、すべてを終わらせるつもりで関わったはずの受けの存在によって、少しずつ感情に変化が生まれていきます。
お互いが抱える傷や孤独、そして執着がぶつかり合う展開は重く苦しい部分もありますが、だからこそ二人の関係性の変化や成長が強く心に残る作品です。
また、単行本に収録されている描き下ろしでは、本編のその後が描かれており、二人の関係の“その先”を垣間見ることができます。
受けの心情やこれまで抱えてきた想いに触れられる印象的な内容になっているため、作品をより深く味わいたい方には単行本での読了をおすすめします。
👉気になる方はぜひチェックしてみてください!
▼こんな人におすすめ
・重く苦しい過去を抱えたキャラクターの物語が好きな方
・共依存のような、離れられない関係性に惹かれる方
・ただ甘いだけではない、感情を揺さぶられる作品を読みたい方
▼作品情報
・単行本:1巻まで刊行
ウミネコより
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます。
今回ご紹介した作品は、どれもシリアス要素が強く、傷や孤独、執着といった重たい感情が描かれている作品ばかりでした。
ですが、その中にはただ苦しいだけではなく、「誰かを大切にしたい」という想いや、少しずつ前に進もうとする姿も描かれており、とても心に残る作品ばかりだと感じています。
BLというジャンルを超えて、人との関わり方や愛情の形について改めて考えさせられる作品も多く、読んでいて何度も感情を揺さぶられました。
この記事が、皆さまの新しい作品との出会いにつながれば嬉しいです。
皆さまが、心と体を大切にしながら、素敵な作品と出会えますように。
